• 海のプラスチック汚染を阻止する

    「2050年までに海を漂うプラスチックの重量が魚を上回る(※1)」「海ごみの8割は陸から流出している(※2)」など様々な研究結果が明らかになり、人類の深刻な脅威として認識されつつあるプラスチックによる海洋汚染問題。しかしながら、海への流出経路をはじめ未だ不明点が多い状況です。我々ピリカは実態把握と問題解決に向けて、プラスチック流出量調査手法の開発に着手。河川や港湾、下水処理施設など、様々な場所・場面での調査を始めています。

  • 都内の河川で採取したマイクロプラスチック

    海のプラスチック汚染問題とは

    私たちが日常の様々な場面で使う、プラスチック製品。これらが海へ流出し、生態系の破壊や水産物の汚染などを引き起こす問題です。プラスチックは紫外線などの影響で細かい破片となっていきます(5mm以下のものをマイクロプラスチックと呼ぶ)が、小さく分解されてもプラスチックとしての性質は変わりません。

    このプラスチック片を飲み込んだ多くの水鳥や海洋生物が窒息、栄養不足などで死んでいる他、プラスチックを食べた魚を食べる人間への影響も懸念されています。プラスチックそのものに毒性はありませんが、人体に有害な化学物質を吸着する性質があり、摂取による細胞の癌化などが懸念されます(※3)

     

    2050年には海中のプラスチックの量が魚の量を上回る(重量比)という予測もあり「海のプラスチック汚染」は気候変動と並ぶ人類の脅威として認識されつつあります。私たちが住む日本列島近海のプラスチック量は世界平均の27倍(※4)と極めて深刻な状態です。

  • プラスチック浮遊量調査装置 アルバトロス

    まずは実態の把握を

    調査装置「アルバトロス」の開発

    様々な研究が進みつつある海のプラスチック汚染問題。しかし流出経路の詳細や原因、量、どのような種類があるのか?など、問題解決に必要な実態把握がまだ十分ではありません。
     

    我々ピリカは河川や港湾、下水処理施設など、様々な場所で利用可能なプラスチック浮遊量調査装置「アルバトロス」を開発しました。

    実態究明への取り組みとして、これまでに関東・関西圏の河川、港湾、水再生センターなどでの「アルバトロス」を使ったマイクロプラスチック浮遊量調査を行い、分析を進めています

  • プラスチック浮遊量調査について

    「アルバトロス」を用いた海や川などのマイクロプラスチック浮遊量調査の流れ

    ※2016年冬から流出経路の特定に向けた調査手法の開発を進めており、現在は関東・関西圏での実証実験や実地調査を進めています

    1. 計画策定

    調査の目的・目標に応じて、潮の満ち引きや水質を考慮しつつ、調査地点や時間、回数を決定します。

    2. 採水

    プラスチックが浮遊している可能性のある水を調査装置「アルバトロス」により採水し、網目0.3mm以下のプランクトンネットで濾過します。網を洗い流しプラスチックを含む懸濁液を採取します。

    3. 分析

    採取した懸濁液からプラスチック片を取り出し、重量、サイズ、成分等の分析を行います。

    4. 考察と対策の提言

    結果(上流と下流の数値差など)を考察し、流出経路の絞り込みや対策の検討を行います。

  • 問題解決へ向けて

    マイクロプラスチック問題の解決に向けて、調査や実態把握と同時に、以下のような問題解決に向けたアクションに取り組んでいく必要があります。我々は下記の4つのアクションに一緒に取り組んでくださるパートナーを探しています。

    1. 製品素材の代替

    プラスチックは様々な製品に利用されています。これらの代替品を開発・使用し、流出してしまったとしても自然界への影響を最小限に抑えることが重要です。

    ピリカの取り組み:パートナーを探しています

    2. ごみ減量とポイ捨ての抑止

    製品の使い捨て抑制などでプラスチックごみの総量を抑える、啓発や街のデザイン改善などを通じてごみのポイ捨てを抑止する、などの取り組みが重要です。

    ピリカの取り組み:タカノメを用いたポイ捨て抑止の研究

    3. 散乱ごみの早期回収

    ポイ捨てなどにより散乱してしまったごみが、海洋等に流出・微細化する前に早期に回収する必要があります。

    ピリカの取り組み:ごみ拾いSNSピリカを通じたごみの回収

    4. 流出経路の遮断

    調査を通じて特定された流出経路を設備改善などを通じて遮断するアプローチも有効と考えています。

    ピリカの取り組み:パートナーを探しています